マスコミの空しい虚勢

「人質解放に総力尽くそう」(琉球
「無事解放を強く求める」(北海道)
「救出の糸口全力で探れ」(東京)
「早期解放に全力挙げよ」(毎日)

総力を尽くせ!、強く求める!、全力で探れ!、全力を挙げよ!。イスラム国の邦人殺害予告に関する各社の社説だが、テロに屈せぬ威勢の良さだけはご立派だ。しかし、威勢は良くても中身は空っぽで、こういう空威張りを「虚勢」と呼ぶ。

ただ、ざっと新聞各社の論説を見渡した限り、「人命優先だから金払え」とか、「安倍総理の積極的平和主義が招いた災禍」といった主張は無かった。ネットでたまに見かける暴論だが、腐ってもマスコミ、そこまでクルクルパーではなく安心した。

しかし、各社虚勢オンリーでは情けない。はっきり書けば良いのだ。「二人がどうなろうと日本は絶対に金を払わない」「断固としてテロには屈しない」と。二人が処刑されたら、「国際秩序・平和のための尊い犠牲でした」とでも嘆けばよろしい。

だって、そういことでしょう?。身代金を支払わなければ、残忍なイスラム国は警告通りに処刑する可能性が高い。二人の命を最優先に考えるならば、テロに屈しようが国際的嘲笑を浴びようが、身代金を支払う以外に選択肢は無い。

身代金支払を拒否すれば、二人の命を見捨てたも同然だ。それで全然問題無い。空しい虚勢など張らず、「救えない」と書けば良い。なんなら、「救いようのない馬鹿は救えない」とか「殺したら倍返しだ!」でも良いだろう。現実に向き合え。

ところで、反戦サヨクの皆様は、いつになったら伝家の宝刀を抜くのか。「欧米の十字軍に参戦した」と激怒するイスラム国に対して、反戦サヨクには切り札があるだろう?。そう、憲法第9条が(笑)。

イスラム国に憲法第9条を示し、日本が反戦非戦の平和国家であることを示せば、イスラム過激派も「おお、そりゃすまんかった」と人質を解放するはずだ。プリントアウトして読ませれば、ムハンマドも感涙して「9条の会」に改宗するだろう。

同じ地球市民憲法9条で友愛精神を示せば、安倍総理の2億ドルが人道支援であることも、「テキではなくトモダチ」であることも理解してくれる。だから、反戦サヨク共はさっさと憲法9条によるイスラム国説得を試みよ。

まあ、9条神話に実効性が無いことは分かりきっているが、平和ボケした日本人にイスラム国もドン引きし、馬鹿馬鹿しくなって人質を解放するかもしれない。「総力を尽くす」「糸口を全力で探れ」と言うのなら、9条も活用すべきではないか(笑)。

反戦サヨクも、今回の一件で現実との乖離や無力さが多少なりとも身にしみただろうか。いくら独り善がりの平和を叫んでも、覇権国家や無法国家に対する抑止力にはならない。奴らは、奴らの都合や奴らの正義で、一方的に害をなしてくる。

そして、いざ有事が起きたとき、現実逃避してきたサヨクに出来ることは虚勢を張ることだけだ。尖閣諸島における中国の領海侵犯だって、「国際法を守れ」とか、「緊張を高めるな」とか、「友好のためにならない」とか、虚勢を張ることしかできない。

空しい虚勢を並べている間にも、現実は刻々と動き、何も出来ず最悪の結果を迎える。何故そうなってしまったか、何をするべきだったか、今後はどうするべきなのか。イコール軍事力とまでは言わないが、もう少し現実的な議論を期待したい。

本件においても、身代金を払わないのなら、テロに屈しないと言うのなら、人質救助失敗を前提にした議論も交わすべきだろう。虚勢は不要、時間の無駄だ。
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お~成る程~
新聞記事よりよっぽど読んでいて有意義だわ
 
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ぜひ、社説・天声人語に載せてください。
 
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