リオデジャネイロ五輪で、セーリング会場が汚物まみれ

開催まで1年と迫ったリオデジャネイロ五輪で、セーリング会場となるグアナバラ湾の水質汚染が深刻な問題となっている。AFP通信が報じている。犬や猫、魚の死骸などのごみにあふれ、昨年12月には抗生物質が効かない超強力な細菌が発見された。今年2月には2日間で計12.3トンの魚の死骸が回収されたという。リオ五輪組織委員会は7月9日、公約としていた水質浄化が開幕まで不可能と認めたうえで、湾内のゴミを取り除く「エコポート隊」を出動させるという茶番なような対策を発表した。生物学者は「五輪を受け入れる状態ではない」と完全否定。それでも組織委は準備は順調に進んでいるとする。各国の選手からは会場変更の要望が出ているといい、経済悪化に伴い暴動が増加する傾向とともに五輪に深刻な陰を落としそうだ。
 AFP通信によると、人口1000万人のリオデジャネイロの生活排水の7割近くがグアナバラ湾に最終的に注ぎ込むという。五輪招致の公約の1つとして、同湾の浄化が盛り込まれていた。ところが、浄化は一向に進まず、昨年3月に改善計画が策定されたにもかかわらず、湾の清掃は8割までしか完了させられない見通しをすでに認めているという。

ブラジルの科学者たちは昨年12月、抗生物質が効かない超強力な細菌「スーパーバグ」を発見。医療系廃棄物から発生したとみられている。生物学者はこの細菌に接触すると、入院を必要とする感染症を発症する恐れがあるという。しかも、治療には、人体に有害という理由で現在は使用されていない抗生物質の投与が必要になる可能性があると、AFP通信は伝える。
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選手も命がけ・・。

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