トヨタ、「レクサス」中国生産を先送りする公算=関係筋

[北京 22日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>は、高級ブランド「レクサス」の中国生産を少なくとも数年間先送りする見通し。中国の自動車市場が伸び悩んでいることや円安を受けて日本国内で生産を続けるほうが割安になっていることが理由という。トヨタの北京の幹部2人がロイターに明らかにした。

中国生産を始めるよりもまず、「レクサス」のブランド力の強化や、中国での販売台数を年10万台超に引き上げることを優先させる。
トヨタの幹部の1人は、ロイターに対して「トヨタは中国にコミットしており、最終的には当地でレクサスの生産を開始する」と述べた。
「ただ現地生産を開始する前にやるべきことがある」とし、中国で「レクサス」のブランド力を強化することが重要との認識を示した。
北京のトヨタ幹部の話によると、「レクサス」の中国での生産開始をめぐっては、一時は年内にも決定する方向だった。しかし、中国の自動車市場が急速に鈍化するなか、「レクサス」の中国生産は少なくとも数年間、おそらく2018年までは見送られる可能性が高いという。

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