パリ行きのエールフランス航空機が爆破予告、緊急着陸

 【モスクワ真野森作】ロシア軍は17日、シリア領内の過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点に対し、戦略爆撃機を初めて投入して集中的な空爆を行ったと発表した。プーチン露大統領とフランスのオランド大統領は同日、電話で協議し、対テロ作戦における軍や情報機関同士の連携を強化することで一致。英国のキャメロン首相は同日、米軍主導のシリア空爆に英軍を参加させる考えを表明した。パリ同時多発テロを契機に、米欧露はIS攻撃をさらに強化しようとしている。一方、米CNNテレビなどによると、米国発パリ行きのエールフランス航空機2機が同日、爆破予告を受けて北米の空港に緊急着陸した。

 ロシア政府は、10月末にエジプトで起きたロシア旅客機墜落を爆弾テロと断定し、IS空爆の強化を指示していた。

 露軍は国内基地からTu160など戦略爆撃機を多数出動させた。この日は「従来の2倍」(ショイグ国防相)にあたる127回の出撃を計画。ISが「首都」と位置付けるシリア北部ラッカなどの拠点140カ所を破壊したという。フランス軍も同日、ラッカを空爆した。

 露軍のゲラシモフ参謀総長は「(爆撃機搭載の)巡航ミサイル34発でテロリストの養成キャンプや爆発物製造工場などISの重要拠点を粉砕した」と述べた。

 プーチン大統領はまた、地中海に展開している露海軍のミサイル巡洋艦「モスクワ」に対し、作戦参加を予定する仏原子力空母「シャルル・ドゴール」との連絡を強化し、「同盟国同様に」協調するよう指示した。

 露軍は今後、シリアでの作戦に戦略爆撃機25機、戦闘機4機などを追加投入する予定という。

 フィリピン訪問中のオバマ米大統領は18日、アキノ比大統領との会談後、記者団に、ロシアがシリア空爆の主要な標的をISに移すことへの期待感を表明。実際に、ロシア機墜落以降はそうした傾向が出ていると評価した。

 オバマ大統領はさらに、シリア内戦の終結と政治的移行を目指す外交的取り組みでロシアを「建設的なパートナーだ」と評価。焦点であるアサド大統領の去就については意見の相違が残るが、克服できれば対ISでの米露の協力拡大に道が開けるとの認識も示した。

 キャメロン首相はこれまでもシリア空爆に意欲を見せていたが、議会内に反対が強かった。空爆には議会承認が必要だが、パリ同時テロを受けて議会を説得できると判断した模様だ。

 一方、露外務省は17日、ロシア機墜落について、パリ同時テロやトルコの首都アンカラで起きた爆弾テロなどと関連する「一連のテロ攻撃の一つと見なしている」との声明文を発表。ISなどテロ組織に対抗するには「大同団結が必要」として、9月末にロシアが提唱した対テロ大連合結成の国連安保理決議を採択するよう訴えた。

 米CNNなどによると、ロサンゼルス発パリ行きのエールフランス航空機が17日夜に離陸後、爆破予告を受けて米西部ソルトレークシティー緊急着陸した。米政府筋が明らかにした。またワシントン近郊ダレス空港発パリ行きの同社機もカナダのハリファクス緊急着陸した。

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何でこんなに扱いが小さいの?

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国会ヤジより、大したことないってことなんだろw

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爆破しなくても緊急着陸が続けばテロみたいなもんだな…

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