【主張】自民審議復帰 疑惑隠し政党に問題あり

小沢さんと鳩山さんの証人喚問を逃げる与党。

それを要求する野党。証人喚問をしないのなら審議拒否をするしかないではないか。

衆議院では民主党が圧倒的多数を占めているのだから。

それを、どうやって証人喚問に引きずり出せるのか。

審議拒否ばかり注目させているのは誰だ?


・・・これだけあからさまになれば、8割の国民は見抜くことでしょう。

証人喚問を拒否し続ける人が、説明する気があるかどうかくらい・・・

----------------------------------------------------------------------------------------
【主張】自民審議復帰 疑惑隠し政党に問題あり
2010.2.26 03:20

このニュースのトピックス:主張
 民主党は「政治とカネ」に関する一連の疑惑を「隠蔽(いんぺい)」する政党に宗旨変えしたのか。

 鳩山由紀夫首相と小沢一郎幹事長の関係者の証人喚問などを求め、衆院での審議を拒否していた自民党への対応をみていると、そう指摘せざるを得ない。

 結局、自民党は証人喚問の実現などについて与党側から何の確約も得られないまま、審議に復帰した。国会は審議する場であり、審議拒否には賛成できないが、疑惑解明に誠意ある姿勢をまったく見せない民主党の対応にこそ問題がある。

 首相や小沢氏は、それぞれの政治資金規正法違反事件はすでに決着済みとの姿勢で、疑惑についてさらなる説明を行おうとしない。両氏の意を受け、民主党は予算案の早期成立の重要性を強調する一方で、自民党の喚問要求などは拒み続けている。

 長崎県知事選で大敗した原因に「政治とカネ」があったことを認めながら、疑惑解明を封じ込める国会対応を変えないのは、臭いものにふたをしたまま強行突破しようとする、民主党の党利党略そのものだろう。

 小沢氏の元秘書、石川知裕衆院議員に対する議員辞職勧告決議案は、2月4日に野党が提出した後、いまだに与党はたなざらしにして採決に応じていない。

 鳩山氏は小沢氏に対し、さらなる説明を促したというが、小沢氏が国会で政治倫理審査会に出席する気配はない。会見での説明も潔白の主張に主眼がある。

 民主党のこうした姿勢が、国会の「自浄能力ゼロ」の状況を招いている。横路孝弘衆院議長は、立法府の権威を守る観点から、国政調査権の発動を促すことを考えてほしい。

 谷垣禎一自民党総裁は「対決するのは今しかない」と22日に審議拒否を決めた段階で、公明党など他の野党の同調を得ていなかった。見通しの立たない審議拒否に身内の参院自民党も異を唱え、独自に審議入りを決めた。これでは民主党の“暴走”を止められまい。戦略練り直しが急務だ。

 政府・与党は自民党抜きのまま、子ども手当法案の審議に入った。平成23年度から月額2万6千円の満額支給を行う財源を確保できるかなど、自民党がただすべき点は多い。疑惑解明努力と並行して、代表的なばらまき政策の矛盾を突く作業も重要である。