勧告は科学的である!と思考停止の小宮山洋子(民主党)

丸川珠代環境大臣が、国が被爆線量の長期目標に定めた年間1ミリシーベルトについて、「何の科学的根拠もないのに、当時の環境大臣が決めた」と講演で発言したそうで、批判された民主党及び反原発メディアや有識者らが猛反発している。

何を勘違いしているのか知らないが、丸川環境相の認識は完全に正しい。何故ならば、1ミリシーベルト基準に科学的根拠など存在しないからだ。存在するならば、四の五の言わずにさっさと示していただきたい。示さずに批判するのは卑劣だ。

このことについて、古巣をコケにされた小宮山洋子がブログで反論、「科学的根拠」を示しつつ、「根拠を勉強もせずに批判したことに、憤りを感じています」、「このような大臣が、任務を全うできるのか、はなはだ疑問です」、と強く批判していた。

で、小宮山が示した科学的根拠とは、「国際放射線防護委員会(ICRP)」だった。ブログには次のとおり書かれている。

 科学的根拠は、しっかりあるもので、国際放射線防護委員会(ICRP)が、原発から復旧する際の参考値としている被ばく線量「年1~20ミリ」の中で、一番低い値です。
 国際放射線防護委員会は、放射線防護の専門家の立場から、放射線防護に関する勧告を行う、民間の国際学術組織です


馬鹿丸出しだ(笑)。まあ、このあたりが反原発派における知的水準の限界か。

国際放射線防護委員会(ICRP)は2007年に勧告を出した。この中で、原発から復旧する際の参考値にされた被爆線量「年1~20ミリ」が示されている。ちなみに、1~20ミリは有事における経過措置で、平時は1ミリでなくゼロを目指すべきとされる。

さて、問題はICRPの勧告内容が科学的根拠に基づいているかどうかだ。小宮山ら反放射能的人々は、「ICRP=学術団体=勧告は科学的である!」、と思考停止気味に思い込んでいる。そういうところが馬鹿丸出しなのである。

ICRP勧告は科学的根拠に基づいてなどいない。それは、当のICRPが勧告の中で述べていることだ。とっくに和訳が公表されたICRP勧告すら読まず、または読んでも理解できないくせに、どの口が「勉強もせず」などと丸川環境相を批判するか(笑)。

ちなみに、ICRP勧告は安全より安心を重視した内容だ。塩分に例えれば、「塩分の取りすぎは健康に悪い=つまり塩分は体に悪い=だから摂取量は可能な限りゼロにするべき(その方がみんなも安心でしょ?)」と言っているにすぎない。

ICRPはその事実を正直に述べている。ICRPに非は無い。咎められるべきは、勧告内容を都合よく歪めて解釈し、不都合な真実を述べた人間を攻撃する反原発派の人間性だ。

まあ、小宮山は(間違っているが)根拠を示しただけまだマシである。丸川環境相発言を批判したサヨクメディアは、どいつもこいつも全く根拠を示していない。実に愚かで卑劣な連中だ。

さっさと示してみよ。ありもしない「科学的根拠」とやらを。
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小宮山 洋子(こみやま ようこ、本姓:加藤、1948年(昭和23年)9月17日 - )
NHK解説委員・アナウンサー 本名は、根岸 洋子。

厚生労働副大臣菅第1次改造内閣)、民主党財務委員長、参議院議員(1期)を務めた。



選択的夫婦別姓制度の導入に積極的な立場である

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