遺族を徹底的に苦しませる報道関係者 入間女子大生殺人

 昨年10月、入間市豊岡1丁目の路上で、近くに住む大学3年佐藤静香さん=当時(21)=が同市豊岡5丁目、大学生沼田雄介被告(20)=殺人などの罪で起訴=に殺害された事件から間もなく8カ月が経過する。当初、女子大学生が殺害されるという痛ましい事件に報道は過熱。埼玉新聞の取材に応じた両親は、癒えぬ胸の内を明かすとともに、報道への疑念を口にした。
生き返らせて
 事件が起きたのは昨年10月15日午後10時50分ごろ。雨が降る肌寒い日だった。佐藤さんはアルバイト先から帰宅途中に突然襲われた。自宅までわずか20メートルほどだった。

 事件当日の夜、自宅では母親(50)と弟(20)が「遅いから迎えに行こうか。もうすぐ帰ってくるよね」と佐藤さんの帰りを待っていた。母親は「あの時、迎えに行ってあげたらこんな目に遭わなかったね。『ごめんね』と言いたい」。事件後、自宅前の現場を目にするたびに心を痛めてきた。

 仏壇には赤い晴れ着姿でにこやかに笑う佐藤さんの写真と、知人を通じて届けられた浦和レッズの選手のサイン入りユニホームが飾られている。「頑張り屋で、頭が痛くても大学を休まなかった」「お菓子教室で作ったモンブランのケーキを大事そうに抱えて持って帰ってきた」。両親と弟は佐藤さんとの思い出を一つ一つ語った。

 人一倍、人見知りする佐藤さんだったが、家族の前では場を明るくするムードメーカーだった。佐藤さんのいない居間は事件後、静かになった。「しーちゃんが弾くエレクトーンの音も、笑う声も聞こえないね」。家族が集まると、決まって誰かが「しーちゃん」という愛称を口にする。

 父親(54)は「大学を卒業して、就職して、いずれ結婚して孫を見せてくれると思っていた。そんな当たり前の日常が壊されてしまった。静香を生き返らせてほしい」と無念さを募らせている。
真実を伝えて
 一方、遺族は佐藤さんを失った現実を受け入れられぬまま、過熱する報道に傷つけられた。事件をめぐる報道に、現在でも疑念を持ち続けている。

 事件の翌日、佐藤さんと沼田被告を知るという男性2人が報道陣の取材に応じた。男性2人は佐藤さんと沼田被告が事件前に食事をするなど面識があったかのような発言を繰り返した。しかし、男性2人は佐藤さんの名前を間違えるなど、信ぴょう性は疑われた。

 一部報道では、男性2人の証言を報じ、佐藤さんと沼田被告が知り合いであるかのような印象を与えた。報道を受けて、県警は「そのような事実は確認が取れていない」と否定したが、一度発せられた報道を消し去ることはできなかった

 佐藤さんの父親が報道を知ったのは、事件直後の慌ただしい警察署の中だった。「なぜ裏付けも取らずに報じるのか。報道への不信感が募った」。佐藤さんの遺族は報道の内容を否定したくても、事実を社会に訴えるすべがなかった。

 両親は「静香の名誉を深く傷つけられて悔しかった。報道一つで静香を知らない人たちに、イメージが植え付けられてしまう。静香の本当の姿を、真実を伝えてほしい」と訴えている。

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マスコミって言うと
責任の所在が曖昧になるけど
被害者を苦しめているのは
報道関係者だよね。
アナウンサーから局長まで。

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このやり方
捏造慰安婦と同じ手口だね