韓流アイドル直撃 ようやくオリコンランキング集計改正

「まとめ買いを誘引」
 ミュージックカードは近年、「新たな音楽、映像の入手形態」として登場。店舗などで購入し、パソコンやスマートフォンで専用サイトにアクセス、カードに付いている「コード」を入力するとシングル、アルバムなどの音楽、映像などをダウンロードできるという商品だ。
 CD、DVDなどのパッケージ商品よりも場所をとらず、アーティストそれぞれの写真やデザインなどが施されたものあり、収集を好むファン心理もくすぐる。さらに、基本的にはCDよりも安い。オリコンによると、シングルで比較すると、CDはほぼ1000~1300円前後なのに対し、ミュージックカードは300~500円程度だという。

この安さが、消費者をひきつけてきたことは否めないが、それゆえに“疑問”の声があがった。オリコンは合算集計を止めた理由の一つとして「CDより安価な設定の上、複数枚のまとめ買いを誘引する作品など、社会通念上、独立した1枚のヒットとは言いがたい作品も散見」されたことを挙げている。さらに「今後も同様な発売企画が進行しているなどの問題点を認識」したという。
「今さら、なぜの声」
 そもそも、オリコンは多くの作品がリリースされていたことから、一定の条件を満たしたミュージックカードを平成24年12月5日から集計対象にした。近年もミュージックカードの売り上げ作品数・枚数は「増加傾向にある」と認識。ただし「昨年集計したミュージックカードの作品数は前年比では約3倍以上になっていたが、音楽市場全体における比率は昨年も1%にも満たない状況」だという。
 オリコンが合算集計を止めた理由は、もう一つ。ダウンロード率は「『音楽パッケージの販売』と認定するには数字が低すぎる」からだという。つまり、カードだけ買って音源をダウンロードしないファンも相当数いると推測される。
 それでも世間にようやく浸透してきたミュージックカードを集計から外したことに対し、「今さら、なぜ」と戸惑う声もある。

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×「今さら、なぜの声」

○「今まで、なぜの声」

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