沖縄県知事選 移設反対の喜納氏出馬表明 県連の“暴走”止めれぬ民主執行部

民主党沖縄県連代表の喜納昌吉参院議員は24日、那覇市で記者会見し、11月16日投開票の県知事選への出馬を正式に表明した。米軍普天間飛行場宜野湾市)の名護市辺野古への移設反対を訴えた。移設容認の党本部は自主投票の方針で、県連と対応が分かれるのは確実だ。
 
 海江田万里代表は24日の記者会見で、喜納氏への対応について「公認は無理だ」と明言した。その上で「関係団体や党本部と十分な意見のすりあわせをせずに突然、一方的に(公認の話を)上げてきた」と不快感を示した。22日のBSフジ番組では「県連の暴走」と非難していたが、喜納氏を止められなかった。
 
 民主党鳩山由紀夫政権時代に県外移設を模索したが、鳩山首相退陣などの迷走の末、県内移設に回帰した。今回の知事選には移設推進の仲井真弘多知事も出馬を表明。本来なら仲井真氏支援が党の立場のはずだが、海江田氏は「今の段階で支持はない」と述べた。
 
 こうした曖昧な態度は鳩山政権後の政権や野党転落後も続いてきた。移設推進に向けた具体的な取り組みを怠り、県連との関係修復も先送りしてきた“ツケ”が回ってきた形だ。
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今も昔も内ゲバね。