「とくダネ!」司会の小倉智昭氏、「児童虐待」の議題でコメンテーターからダメ出し続出

30日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)で、インターネット上で広く拡散され話題になった、駅構内で母親と見られる女性が子供を大声で怒鳴りつけ最後には頭を蹴る衝撃的なシーンを撮影した動画について取り上げた。

番組では、司会の小倉智昭氏が「30年40年前ぐらいだとね、まだしつけで子供を叩くなんていうことが許されていた時代だったじゃないですか」「デパートなどで、子供が泣き喚いていると母親が叩いたりしている光景ってのは、ほんとによく見られたんですよね」とコメントした。

プレゼンテーターの森本さやかアナは、子供への虐待や、虐待している場面に遭遇した際の圧力的・感情的にならずとにかく相手を落ち着かせるように声をかけることが重要という山梨県立大学の西澤哲教授のコメントも紹介した。

さらに「この場合だと、駅員を呼んでくるなどしてある程度人数が集まってから声をかけるという方法もあったかもしれませんね」と、その対処方法について話した。

これに対し小倉氏は「撮影している人もいる訳で、それを(ネットに)アップするわけですよねー」と、対処方法ではなく、ネットにアップすることを問題視した。

するとコメンテーターの夏野剛氏は、昔は親のしつけの一つとして人の目があるからこれ以上してはいけないという面があったが、特に現在の東京では人との関わりが少なく、ネットを経由して動画が見られることは「人の目の代わりを果たしている役割はあると思う」と、小倉氏に反論。

さらに「行政の側がこのネットを経由して上がってくるものについて積極的に取り組んだ方がいい」との見解を示した。

すると小倉氏は「ただ肖像権だとかプライバシーの侵害だとかって。そういうことも言われる可能性があるかも分かんないですよねー?」と、コメンテーターの岡田育氏に質問。

しかし、岡田氏は、今回の件は最終的に児童相談所につながったので
見て見ぬ振りして通り過ぎるよりはよほど意義のある行動だった」と述べた。

さらに夏野氏は、
今回の動画がなければ「この話題は全く話題にもならないですね」「この事実そのものがなかったことになっちゃうんで」と、広く知れ渡った事による影響を話した。

しかし、司会の小倉氏や菊川怜は、モザイクなしでネットに上げることや、ネットで大勢の人が見ることに異議を唱えた。すると夏野氏は「これほど深刻じゃなければ誰も見ませんよね」と一言。大勢の人が注目するほどの事件性が強いことを指摘し、小倉氏や菊川の意見にダメ出しした。

その後、サブMCの梅津アナは「(虐待行為は)酷いと思うんですけど、でも一番必要なのはお母さんへのケアだと思うんですよね」と、切り出した。

すると夏野氏はすかさず
いや、子供へのケアでしょ」と一言。
司会陣の意見にまたしてもダメ出しした。

しかし、梅津アナは「いや、でも虐待をしていまう母親って言われもない感情に苛まれる瞬間ってどうしてもあると思うので今回のお母さんを擁護するつもりはないですけど、母親をも見守らなければいけないって視点が必要なんじゃないかなっていう風に思われませんか?どうですか?」と、語った。

しかし、小倉氏は「僕はそれとは別に、今回一番気になったのは、ネットにはプライバシーがないけど、報道にはプライバシーを配慮するっていう思いが非常に強いから、我々はモザイクかけてる、ネットはモザイクかけてない、こういう問題ってこれから絶対たくさん出てきますよね」と、虐待動画をネットに投稿したユーザーを問題視。

最後までプライバシー問題にこだわりを見せ、コメンテーター陣と噛み合わぬまま、次のコーナーへと移った。
http://news.livedoor.com/article/detail/8994247/
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プライバシーを盾に、子供の虐待を見ぬ振りを推奨する小倉氏。
 
まるで、犯罪者のプライバシーを盾にするのと同じ構図。
 
被害者(虐待された子供)への配慮は全くなし。