一生ローン奴隷…「夢のマイホーム」はハイリスク投資だ

いつの時代も庶民の夢はマイホーム。「今買わなければ損」と踊らされて、サラリーマンたちは多少の通勤時間は我慢し、郊外に新しく開発された新興住宅地に移り住んできた。しかし、今やその標準ケースは崩壊している。

 40歳で東京近辺に5000万円の住宅を購入。親の援助と貯金で頭金1000万円。銀行から4000万円の35年ローンを組む。

 最もポピュラーな「フラット35」を利用すると、月々の返済額は13万2000円(利率1.958%=ボーナス払いなし)。これなら賃貸住宅に住むのと大差なく、子育て費用も十分に残る。

 丸々残るボーナスでハワイなど海外旅行も楽しめそうだし、老人ホームへの入居を考える頃には、自宅を売却して入居資金の足しにすることもできる――。一方、返済は75歳まで続くが、「退職までに繰り上げ返済で完済する」といった予定も思い描ける…。

■平均年収ダダ下がり、消費増税

 しかし、錯覚してはいけない。これは給料が右肩上がりの時代だからこそできた理屈だ。
 平均年収は、ピークの97年の418万円から下がり続け、12年は352万円。男性の平均は502万円だが、この世帯は消費税8%で年間7万4000円の負担増にもなった。家族のためにと思って購入した家が結果的に首を絞め、住宅ローンを支払うために生活レベルを落とし続ける。親の世話や子どもの教育費で亭主の小遣いは削られる一方。本末転倒とはこのことだ。また、最近は65歳までに完済できず、退職金で残金を支払う現実が急増している。予定していた老後の資金すら足りなくなるのだ。

 もちろん、住宅が将来的に資産として残ればまだいいという考え方もある。しかし、今の時代はそれも期待薄。日本不動産研究所の「市街地価格指数」(表)によると、6大都市の住宅価格は最高値(91年)の3分の1にまで下落。都心や一部地域を除けば、ずっと下がり続けている。

 それなのに新たな住宅は今も続々と着工されている。国交省のデータでは、2013年度(13年4月~今年3月)の「新築一戸建て」の分譲戸数は、前年度比7.5%増の13万3906戸だった。

 消費税増税前の駆け込み購入が終わり、さすがに新規着工戸数は今年1月以降に失速。
「今年3月の時点で在庫は6万戸を突破しています」(不動産調査会社アトラクターズ・ラボの担当者)という。住宅がダブついているのだ。
 さらに日本の総人口は30年後に1億221万人に減少。1970年の水準だが、違いは老人ばかりで、子どもがいないこと。30年後に自宅を売却しようにも、中古住宅価格は想像以上に値下がりしている。今後、せっせと修繕、改装、バリアフリーに費用を注いだ揚げ句がこれだと、何のために住宅を購入するのかわからない。一部の金持ち以外は、マイホームの夢を見てはいけない。そういう時代なのだ。
 
 
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何でこんな東京周辺だけに当てはまる事例を持ち出して、あたかも日本全体がそうであるかのような記事を書くのだろう?地方に行けば、もっと低価格でマイホームが持てるし、現に私の住む名古屋あたりだったらそこそこ都会でも、東京に比べたら比較的安く家が持てる。その上、

>平均年収は、ピークの97年の418万円から下がり続け、12年は352万円。男性の平均は502万円だが

などという一見関係ありそうで実は関係ない話題を持ち出してまで悲惨さを煽るのが許せない。件の男性の平均年収が下がったわけじゃないじゃないか?なのに何故平均年収が下がったことが関係するのだ?しかも消費税増税の話題と絡めて書いてあるが、それと平均年収が下がった事とはどう関係するのだ?

というわけで、明らかにある意図をもって記事を編集していることがよくわかる。こんなゲンダイなどと言う三流タブロイド紙の記事なんて読む必要なんてどこにもない。
 
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家を持とうが持つまいがどちらでもメリットデメリットが存在する

けど、ゲンダイが言うなら・・・
 
一生家賃を払い続ける地獄より
マイホームローン地獄を選ぶ方がマシなのかも
 
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