中国の金持ち国籍変更に波紋が広がる中国

矢板明夫の中国ネットウオッチ】金持ちも貧乏人も暮らしにくい? 有名人の国籍変更に波紋が広がる中国
2012.12.03
 
 中国のインターネットで最近、「有名人の外国国籍取得問題」が話題になっている。高級中華料理店チェーンを経営する女性実業家の張蘭氏(54)が、外国国籍を取得したことがメディアに伝えられたことがきっかけだった。「金持ちになれば祖国を捨てるのか」といった批判が殺到した。しかし、その後、多くの有名企業家、スポーツ選手、俳優らが外国人になっていたことが次々とわかり、「中国はなぜ魅力がないのか」といった反省の声も聞かれた。

 政府の諮問機関である北京市朝陽区政治協商会議の委員を務めていた張氏はこのほど、中国国籍を放棄したことを理由に、同委員を辞任したことが国内メディアに伝えられ、波紋を広げた。

 北京市出身の張氏は大学卒業後、カナダに渡り皿洗いなどをしながら苦学した。帰国後、2000年に北京で中華料理店を開業し、僅か8年で店舗数を100以上に増やして成功した。現在の個人総資産15億元(約195億円)に達し、中国を代表する女性富豪と呼ばれるようになった。

 張氏は現在の国籍を明らかにしていないが、中国国籍を放棄した理由について「不動産トラブルの訴訟のため」と説明しているが、真相はわからない。インターネットには「中国で金をもうけ、外国に魂を売るのか」と言った批判が寄せられた。張氏が経営するレストランのボイコットを呼びかける書き込みもみられた。
 
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中国で大富豪になると、外国籍になるとは・・・。
 
自分の資産を育ててくれた国に返そうなんて思わないのだろう。
 
個人の欲。
 
資産は、国ではなく、自分の子孫に残したいであろう。
 
そんな私欲を認めていないのが、中国共産党
 
でも、どうしばりつけたって、お金持ちになった人から逃げていく。
 
厳重に思想を管理している中国でさえ。