逝きし世の面影さんのサイトより
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/a2605eea6805e4742f8444a212e65cf0
<転載開始>
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/7e/6661eff89157a3f4463ed39afc7556c2.jpg

『ネット今年の漢字2010が決定! 2010年、今年の漢字は「呆」』

今年の漢字に理事長親子が逮捕され禁固刑が求刑されている悪名高き『日本漢字能力検定協会』の選んだ文字は『絆』だが、ネットが選べば間違いなく『呆』の一字である。
今年の一字が『絆』に決まったらしいが、 絆の語源は犬などをつなぐ綱で、この今年の漢字の『絆』とは、絶ち難い『いとおしい束縛』のことでしょうか。
当方の『逝きし世の面影』は政治ブログとして政府等の呆れ果てた悪行を取り上げていたのですが、今年は3・11以後には推敲する暇も無い程、忙しい忙しい。
『呆れ果てる』では長すぎる。
『呆れる』なら安倍晋三ではないが一字ではなく三字になるので、今年の一字ならこれは絶対に『呆』しかありません。

『時代を先取りしているネット空間』

漢字協会で最多の『絆』以外も、2位以降も順に「災」「震」「波」「助」と震災関連が並んだらしい。
しかしインターネットが選ぶ『漢字』少しは違っている。
今年の漢字の上位五番目までは、
優勝の第一位は『呆』で決まり。
第二位は放射能漏れの『漏』。
第三位は保安院原子力安全委の『愚』。
第四位は未曾有の死者を出した大津波の『流』。
第五位は政府や東電などの破廉恥な数々の『嘘』。
これ以上に適切な2011年を表す漢字も無いと思うのですが、実はこの選定は去年の無料事典サイト『kotobank』とブログメディア『ガジェット通信』が共同で開催し、ユーザー投票で決まった『今年の漢字』(去年の2010年度)なのですから驚きである。
遥かにネットが『時代』に先行している。
『晴れのち曇り、時々パリ』さんのところでも独自の漢字を選定しているが、『2011年の日本は、間違いなく『狂気』の年であった』と、選んだ一文字は『狂』。
以下、『嘘偽りと隠蔽と秘匿とによって、国民の精神が「殺された」一年であった』として、『嘘』『隠』『蔽』『秘』『匿』その結果としての。『殺』『死』。
津波は天罰』の石原慎太郎や『鶴の一声』のナベツネの耄けた特権階級の『痴』。『愚』
そして。毒。核。騙。抹。怨。恨。怨。轢。悔。懺。惨。恥。
反。犯。叛。氾。と、禍々しく恐ろしい、おどろおどろした文字が続いている。

『呆れ果てる』
 
いま大災害時の帰宅困難者が問題になっているが、今回は『帰還困難区域』なる不思議な言葉を政府が言い出したから驚いた。
『何じゃ。それは!』
福島第一原発1号基が水素爆発する映像がテレビで映されている最中に、東電の説明が『原発の上方への開放』だった以上の現実離れした不真面目なブラックジョークである。
余りにも国民を舐めている言葉の言い換えか、それとも茫然自失の痴呆状態なのか。
福島県は12月13日、全県民対象の健康管理調査の中間結果で、原発事故から4か月間の推計外部被曝線量を発表した。
当然ですが避難場所や時期で被曝線量に差があり、推計で被曝量が最も高いのは、事故当時から飯舘村で高い放射線量の場所にとどまり、6月下旬の役場機能の移転に合わせて避難したケースで、19ミリ・シーベルトにも達している。
政府やマスコミの話を疑わず信じた人々が一番酷い目に合うなど、66年前の帝国崩壊の時の様な悲惨極まる呆れた話である。
分析に使った放射性物質の拡散予測『SPEEDI』(スピーディ)の情報を政府は一般(マスコミ)には公表していない。
福島県当局は政府からスピーディの情報をファックスで連絡を受けたが公表せず、『線量が高いと分かっていれば、別の場所に避難した。』と住民は改めて呆れ憤っている。

『立ち入り禁止区域ではなくて、何故帰還困難区域なのか』

原発の爆発で放射能が漏洩して危険なので立ち入りが『禁止される地域』が、今回帰還困難地域と呼ばれるのか。
そもそも現在指定されているのは20キロ圏の『警戒区域』と飯館村などの『計画的避難区域』、9月30日に解除された川内村など20~30キロ圏の『緊急時避難準備区域』である。
何れも一時的な緊急避難を目的にしており、チェルノブイリの様な恒久的な避難(疎開)は想定していなかった。
何故日本では住民を避難(疎開)させないかですが、これには1950年代の正力松太郎中曽根康弘による日本国への危険な原発の導入時に、その原因があった。
そもそも日本の原発はすべてがアメリカ製であり、安全規格の設定でもすべてがアメリカの規格がそのまま安易に導入されていた。
アメリカでもソ連でも、日本以外の他の国では過酷事故時には全住民を強制的に疎開させる計画である。
ところが日本とアメリカでは国土に大きな違いがある。
原発の立地の周辺地域は人口希薄地帯とされていたが、米国基準を守ったのでは日本国では一ヶ所も建設出来ない。
過酷事故が起きたら、米国基準では即座に全住民の退避と放射能汚染地域の封鎖(立ち入り禁止処置)が行われることが決められているが、日本では最初から被災住民が多すぎるので全員を退避させるべき余った大きな土地が何処にも無い。
米国の安全基準を無視するために、我が日本国では度外れた『原発安全神話』が創作され大々的に宣伝されたのです。
生命と健康を守る為には汚染地域から住民を疎開させたいが、『疎開する』とのアメリカの安全基準にある計画が、我が日本では最初の原発の設置段階から抜け落ちていた。
ですから、枝野の『直ぐには影響が無い』との犯罪的な無責任発言も、ある意味では当然だったのである。
日本国の核分裂の熱発電とは、二重三重の掟破り違法行為の上に運営されていた。
原発とは、危険極まる綱渡りに近い砂上の楼閣だったのですから、呆れて口が開いたままふさがらない。
 
<転載終了>