党首討論:消費増税、歩み寄り見られず 野党対決姿勢強く

どこの新聞かと思ったら毎日か・・。
中継を見たけど、谷垣さん頑張ってましたよ。
毎日新聞の記事を見ると、谷垣さんがダメダメな感じだけど。
 
>谷垣氏がまともに答えられない場面もあり、首相周辺は「攻めは成功した」と語る。
 
そんな場面ありましたか?
野田さんが質問されたことにも答えず、意味不明なことばかり喋って、
あげくの果ては、逆質問して・・それを「攻めは成功した」とは、いいかげんな報道ばかり。
というより、狂気の沙汰。
 
 

党首討論:消費増税、歩み寄り見られず 野党対決姿勢強く

 野田佳彦首相と自民党谷垣禎一総裁、公明党山口那津男代表との間で初めて行われた30日の党首討論で、首相は消費増税に向けた与野党協議に入ることを再三呼び掛けた。だが、討論は双方が相手に対して攻め合うだけの結果に終わり、歩み寄りは見られなかった。首相は年内をめどに消費増税を含む「税と社会保障の一体改革」の大綱をまとめる意向だが、野党は対決姿勢を強めており、消費増税への道筋は不透明だ。【高塚保、犬飼直幸】

 ◇野田首相の「攻めは成功」

 「党首討論は丁々発止、しっかり発言ができる。一度やりたかった」。首相は25日夜、民主党参院幹部と首相公邸で会食した際、党首討論への意気込みをこう語った。
 その言葉通り、首相はこれまでの「安全運転」から一変、谷垣氏を攻め立てた。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に関し、自公政権時代の08年に自らが初めてTPPに関する質問をし、「真剣に検討を進めたい」との答弁を引き出したことに触れ「あれから3年たったが、御党の立ち位置はどうなのか」と、TPPへの賛否を決めていない自民党を批判した。
 消費増税でも「2010年の自民党参院選マニフェストで『当面、消費税率を10%に上げる』としている。超党派の会議体をつくって協議をする、と書いている」と指摘。マニフェストに書いているのだから協議に応じるべきだと、野党幹部ばりに詰め寄った。谷垣氏がまともに答えられない場面もあり、首相周辺は「攻めは成功した」と語る。
 自民党には対決姿勢をとった首相だが、公明党の山口氏には一転して「予算編成やさまざまな法案に協力いただき、心から感謝を申し上げたい」と謝意を述べる擦り寄りぶりを見せた。自民党席からやじが出ると「自民党もそうです、失礼いたしました」と付け加え、谷垣氏が思わず失笑する場面も。
 もっとも、山口氏は首相を厳しく追及する姿勢を変えなかった。消費増税に道筋をつけるため与野党協議をスタートさせたい首相の思惑が奏功したとは言えない。
 消費増税を巡っては、足元の民主党内でも反対論が強まっており、年内の大綱取りまとめは困難との見方も出ている。首相は大綱に税率と引き上げ時期を明記する意向だが、内憂外患のまま年末に突入することになりそうだ。

 ◇谷垣氏の意気「空回り」

 「沖縄防衛局長の極めて遺憾な発言が飛び出した。総理との最初の党首討論をこの問題から始めなくてはいけないのはやり切れない思いだが、看過するわけにはいかない」
 こう切りだした谷垣氏は、党首討論の冒頭から不適切発言で更迭された沖縄防衛局長の問題を取り上げるなど、対決姿勢を鮮明にした。しかし、逆に首相からTPPや消費増税を巡る自民党の姿勢が明確でないことを突かれる場面もあり、意気込みは「空回り」(中堅議員)に終わった。
 かねて党内から迫力不足を指摘される谷垣氏。この日党本部であった全議員・選挙区支部長懇談会でも「対決姿勢が国民に見えない」と突き上げられた。そこへ降ってわいた沖縄防衛局長更迭問題。勢いづいた谷垣氏は「県民の気持ちを踏みにじり、米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設問題は、民主党政権での解決はいよいよ不可能になった」と語気を強めた。
 しかしその後は失速した。TPPについては「首相が守るという『国益』とは何か」と具体化を迫り、消費増税では最低保障年金なども含めた税と社会保障の一体改革の全体像を示すよう求めたが、35分間の持ち時間で7分間にわたる質問をするなど「追及下手」(自民党若手議員)を露呈。首相の逆質問を受けるなど、消化不良に終わった。
 一方、公明党の山口代表は、防衛局長の更迭問題を非難した上で、消費増税について「2年前の衆院選で4年間上げないとした国民との約束を破っている」と追及。今後は野田政権への攻勢を強める姿勢を示した。