日本政府、日本企業が所有する米国債の実体

どうやら、アメリカは、天文学的借金を日本から借りているようだ。

お友達作戦なんて言いながら・・被災国から借りたお金ぐらい返すべきだと思うのだが・・。

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 ◇日本政府、日本企業が所有する米国債の実体

 インターネットで米国債のことを調べているうちに、驚くべき資料を見つけてしまった。どうやら日銀が保有する外貨準備高とは、米国債のうちの短期のもので、市場で売り買い出来るものに限られているようなのだ。例えば日銀が為替の円買い介入をする場合は、この短期の財務省証券を売って円を買い、円高へ誘導するとうことをするわけだ。だが米国債は10年、20年、30年と長期のものもある。それらも政府日銀は毎年大量に購入し続けていたのである。
 下図を見ていただきたい。これは1990年からの資料であるが、日銀が保有する短期、中期、長期すべての米国債の残高である。右側のかっこ内が前年度から増えた分である。日本政府は、確実に米国債を毎年買い増しして、1997年には1兆1990億ドル、1ドル120円としてなんと約144兆円もの膨大な米国債保有してしまっているのだ。

米国債残高
1990年 4220億ドル
1991年 4640億ドル(+420億ドル)
1992年 5080億ドル(+440億ドル)
1993年 5640億ドル(+560億ドル)
1994年 6330億ドル(+690億ドル)
1995年 7290億ドル(+960億ドル)
1996年 9320億ドル(+2030億ドル)
1997年 11990億ドル(+2670億ドル)

 読者は、それだったらその溜まりに溜まった中長期の米国債を市場で売ればいいと思うかもしれない。もちろんそんなことは米国は日本に許可していない。その国債が満期になるまで売らないと日銀は約束させられているというジャーナリストもいる。『日本国破産』の著者、森木亮(あきら)氏は、途中で売るようなことを日本が強行しようとすれば、アメリカは日本の所有するアメリカの資産の凍結を行うとまで言っている。これは戦争に近い状態を意味している。
 では米国債は、全体でどの位あるのだろうか。実のところ私はこの数字を捜すのに苦労した。こういう本当に大事な数字は日本人の著書に載ってないのだ。これもインターネットで捜した数字である。アメリカの累積赤字は99年会計年度末で5兆6149億ドル、このうち年金基金などが購入した政府保有分を除いて3兆6697億ドルが市中に流通している。日本国及び日本企業は米国債の落札でだいたい全体の3割程度を常に落札していた実績から、米国債の3割は日本が購入したというのが常識になっているようだ。これは驚くべき数字である。本来ならアメリカ政府の借金なのだから、アメリカ国内で賄うべきものなのに、その3分の1を日本一国に肩代わりさせているというのである。3分の1は1兆8770億ドル。そうち政府日銀の保有分1兆1990億ドルを引いた残りの6780億ドルを、日本の銀行、生命保険会社、企業及び投資家が保有していると思われる。

(注)私は米国債の総額を1997年度で5兆6149億ドルとしたが、9兆ドルとみる人々もいる。そして日本の保有分は3兆ドル、日本円で300~400兆円に達するというのである。どちらにしても恐ろしい額であることは間違いないが・・・

引用
http://enzai.9-11.jp/