【世界のかたち、日本のかたち】大阪大教授・坂元一哉 尖閣映像 流出に思う

仙石さんや管さん、民主党議員とは、もう格が違うとしかいいようがない。

幼稚園児が、勝手な屁理屈を言いまくっている状況と何ら変わりのない現内閣。

しかし・・これだけ国民が怒っていても官邸には声が届かないものなんだろうか・・

管さんは、支持されていないことは非常に気になるお方だと思っているが。

そして、管さんの奥さんも一家言あるお方だだと思ったが・・

世論に対して敏感であったではないか?

迎合しるぎるくらいで・・子ども手当や、高速道路無料化とか・・。

それが、これほど頑なに世論を無視した外交。

バラまきで支持はされたいが、中国との外交、中国人のための外国人参政権・・は、

絶対に譲れないということか・・

全く、国民をバカにするのも程がある。

一体どこの国のための政治なのか。

それでも、まだ権力に居座れるのか。

それが、次の選挙でどれだけ民主党を破壊するものになるかさえ、分からないのか・・

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【世界のかたち、日本のかたち】大阪大教授・坂元一哉 尖閣映像 流出に思う
2010.11.13 03:42
 尖閣沖領海で海上保安庁の巡視船に衝突する中国漁船のビデオ映像が流出した。これまで言われていたとおり、漁船側の危険行為が一目瞭然(りょうぜん)の映像である。

 神戸の海上保安官が独断でインターネットサイトに投稿したということらしいが、そもそも、政府はなぜこのビデオの公開をためらったのか。この内容ならば、国内はもちろん、国際社会に対して船長逮捕の正当性を説明するため、「粛々と」公開してもよかったのではないか。

 事件発生後、米国の有力紙ウォールストリート・ジャーナルは、事件の原因として、海上保安庁の行き過ぎた取り締まりを疑う社説を掲載していた。米国紙の中では、日本に比較的理解のある同紙ですらそうである。真相を明らかにしないと、そうした疑いが国際社会の記憶になってしまうおそれは十分にあった。

 ビデオ公開について政府が心配したのは一つには、公開すれば国民感情に手が付けられなくなって冷静な外交が進めにくくなる、ということらしい。政府首脳はこの事件の処理に関して、日露戦争後のポーツマス条約締結とそれに対する国民の感情的反発、暴動の例を持ち出し、冷静な外交の大切さを訴えた。

 冷静な外交が大切なのは言うまでもない。ただポーツマス条約に対する国民の激しい反発は、ロシアにぎりぎり勝ったその辛勝の実態を、政府から(やむを得ないこととはいえ)よく知らされていなかったことに原因がある。だからこの例はむしろ、ビデオを公開して逮捕の実態を国民に知らせるべき、と主張するために使える例かもしれない。

 それはともかく、政府にはもう少し国民を信用してほしいものである。成熟したいまの日本国民がこのビデオを見て理性を失い、政府の冷静な外交を困難にするとは到底思えない。むしろ中国漁船の非が分かるビデオがあると言いながら国民に見せようとしない、そういう態度が、外交から力(国民の支持)を奪うことの方を心配すべきだろう。

 もう一つ、政府が船長釈放後もビデオ公開を渋ったのは、中国側の反応を心配したからだといわれている。事態は沈静化していくだろうから、ビデオを公開して中国政府と中国国民を刺激したくない、というわけである。

 だが、今回の件が中国国民を刺激した理由の一端は、中国政府や中国のメディアが中国漁船の危険行為について事実を伝えず、海上保安庁の船がわざとぶつかり、問題を引き起こしたというような主張をしたことにある。このビデオは本来、その主張の誤りをただし、怒りを沈静化させることに役立つものではないか。

 たしかに中国には、日本が何を言っても怒る人がいる。現に、これだけでは分からないとか、捏造(ねつぞう)だとか、このビデオを見ても日本側のせいで衝突している、とかの反応があるようだ。中国政府もビデオでは真相は分からず、日本側の違法性は隠せない、などと言っている。

 だがそれはそれである。日中関係が長期的に発展するには、両国民が客観的な事実に基づいて相手との関係を考えていくしかないだろう。客観的な事実を伝えたら相手が怒るからやめておこう、という態度を政府はとるべきでないと思う。(さかもと かずや)