【主張】岡崎公安委員長 不適切な発言を憂慮する

アメリカにも、原爆被害者へ個人補償を検討したいというような大臣がいるだろうか・・。

中国にも、チベットへの補償を考えようというような大臣が一人でもいるだろうか・・・。

この日本の懐の深さは、驚くほどだ。

それは、それですごいことなのではなかろうか・・。

もちろん、頭がおかしいとしか思えないのだが・・

それをヨシヨシと抱えることができているのは間違いない。

中国だったら、弾圧、軟禁ものだろうに・・


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【主張】岡崎公安委員長 不適切な発言を憂慮する
2010.10.31 03:44

このニュースのトピックス:主張
 岡崎トミ子国家公安委員長参院内閣委員会で、元韓国人慰安婦らに新たな個人補償を検討したい考えを示した。「名誉や尊厳を回復する措置をしっかりとしていきたい。(金銭支給も)含むものとして検討していかなければならないと思う」と述べており、これまでの日本政府の立場を大きく逸脱した発言である。

 繰り返すまでもないが、先の大戦にかかわる賠償問題は、サンフランシスコ講和条約(昭和26年調印)と2国間条約により、すべて解決している。韓国とは昭和40年の日韓基本条約で、日本は無償、有償合わせて5億ドルの経済協力を約束し、双方の請求権問題が完全に解決したと明記されている。

 解決済みの問題を蒸し返すような岡崎氏の発言は、閣僚として不適切である。

 岡崎氏が22日の衆院法務委員会で述べた発言も極めて問題だ。

 平成15年2月、ソウルの在韓日本大使館前で行われた韓国の慰安婦支援団体主催の反日デモに参加したことを聞かれた岡崎氏は、「私は国益にかなうという思いを持っている」「私の活動が『反日』だといわれたことが誤解だ」などと答えた。

 当時、社民、共産両党などの女性議員も訪韓したが、日本大使館前のデモには岡崎氏だけが参加した。これを伝えた本紙記事では、岡崎氏の背後に日の丸に「×印」をつけた看板が写っている。国益に反する行動ではないか。虚偽答弁なら罷免に値する。

 国家公安委員長は、国の治安を担う警察組織の運営をつかさどる国家公安委員会のトップである。全国の警察官の士気にも影響しかねず、極めて憂慮する。

 菅直人首相は6日の衆院代表質問に「本人は過去の言動に配慮に欠けた面があり、誤解を招いたことを深く反省している」と答え、岡崎氏を擁護した。岡崎氏が本当に反省しているかは疑問だ。

 賠償問題では、仙谷由人官房長官もこの7月、今回の岡崎氏と同じ趣旨の発言を行い、問題になった。民主党は野党時代、国に元慰安婦への謝罪と金銭支給を求めた「戦時性的強制被害者問題解決促進法案」を国会に出し続けた。法案提出者に岡崎氏らが名を連ね、仙谷氏が主導していた。

 菅内閣にも、解決済みの賠償問題を蒸し返すことのないよう、重ねて念押しをしたい。