普天間先送り 最大の公約違反なのに…首相続投の大罪

何の説明もなく、5月末までに職を賭してもやると言った重大さ。

全く分かっていないようです。

アメリカが日本の首相をルーピーと言っていることを、全くその通りだと思う。

日本のメディアが機能していないのだから・。

もともと日本は、何でも外圧によらなければ動かない国というものある。

21世紀になり、それはもっと根が深く、腐っていっているようだ・・

腐った根が、政権をとったことで露わになっているのだろう。

もうすぐ参院選挙で、民主党は大敗する。

もう誰がやっても同じレベルではなくなっているから。

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普天間先送り 最大の公約違反なのに…首相続投の大罪
2010.5.13 20:01

このニュースのトピックス:鳩山内閣

首相公邸前で記者の質問に答える鳩山首相=13日午前 「職を賭す」はどうなったのか。鳩山由紀夫首相がまた、“公約違反”を犯そうとしている。米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設問題で、首相は13日、「5月末決着」を断念することを明らかにした。これまでも数々の公約違反を続けてきた鳩山政権だが、今回は「最大、最悪の失政」といえる。にもかかわらず、首相は自らの政治責任を省みることなく、最高権力者の座にとどまろうとしている。(船津寛)

 普天間問題の決着が容易でないことは、政権発足当初から指摘されていた。首相自身、昨年12月17日のブログに「針の穴にロープを通すくらい難しい」と記している。だが、首相は周囲の懸念をよそに、自分でどんどんハードルを上げていった。

 昨年12月25日の記者会見で「来年5月までに新しい移設先を決定したい。そのために最大限努力することを約束する」と、自らタイムリミットを設定した。

 今年3月には突然「3月中のいずれかの時点に政府の考え方をまとめなければならない」と宣言したこともあった。結局、タイムリミットは「5月末」に再設定されたが、この日の発言はその約束さえ反故にしようとしている。

 時間の問題だけではない。「ベターではなくベストを探す」(2月20日、記者団に)「覚悟を持って臨む。当たり前の話だ」(3月6日、記者団に)「命がけで、体当たりで行動し、必ず成果を挙げる」(3月31日、党首討論)…。普天間問題にかける首相の発言は、どんどんエスカレートしていった。

 最終的には「すべての政策に職を賭す覚悟で臨んでいる。普天間の移設先の問題も当然、含まれる」(4月23日、参院本会議)と、首相退陣すら辞さない覚悟にまで達した。

 問題は、この国の最高責任者が自ら最大限の覚悟を示した上で決着期限を区切った政策が、何の説明もなしに先送りになることだ。とりわけ普天間問題は、首相自身も「この国の安全のため、国民全員で考えていかなければならない問題」(5月13日付のメールマガジン)と指摘する最重要課題だ。

 鳩山政権ではマニフェスト政権公約)違反が相次いでいる。昨年末の予算編成時には、衆院選マニフェストで「廃止」と明記した暫定税率を事実上維持。高速道路の無料化も、「近距離ドライバーには事実上の値上げ」という新制度が議論になっている。最大の目玉政策だった子ども手当も、満額支給(1人当たり2万6千円)の見送りが検討されている。

 「言葉が軽すぎる。批判を受けたら、またすぐに戻す。定見がないと言わざるを得ない。首相であれば、一度言った言葉というものに対して重い責任を持って臨まなければならない」

 一昨年12月、民主党幹事長としての記者会見で、当時の麻生太郎首相を歯切れ良く批判したのは鳩山首相自身だ。首相は今こそ、この自らの発言をかみしめるべきだろう。