朝鮮政党による鳩山政権によって、竹島は韓国のものか?

国民の怒りは頂点に達している。
民主党なんて、絶対に投票しないであろう。
詐欺政党。
朝鮮政党と名前を変えて欲しいものだ。
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安藤慶太が斬る】「友愛外交」で日本は守れない 岡田外交の“不作為”の持つ意味
2010.4.18 18:00

日韓で領土問題になっている竹島(1998年6月17日撮影)  

耐えられない言葉の軽さ

 今回は鳩山内閣の外交を取り上げる。迷走が続く米軍普天間飛行場の移設問題だけでなく同内閣がこれまで行ってきた外交案件を見ていて、自民党公明党の連立政権時代の外交に比べてましになったと、一体どれだけの人が感じているだろう。優れた見識や外交手腕を発揮したと唸(うな)らされる出来事など一度としてない。出来もしない空手形や大風呂敷を広げ、広がる波紋の収拾に追われ、発言の撤回や修正、釈明に明け暮れる。閣内の足並みの乱れを露呈する出来事は数知れない。政府与党内で十分に議論し、共通認識を醸成することが足りないから、それぞれが勝手気ままに発言し、混乱に拍車をかけているのだろう。毎日がそうした繰り返しで、最近では何を聞いても言葉を弄んでいるようにしか響かない。「また言っている」「出来るのかよ」。こう感じる国民が多いのではないか。

 普天間問題では沖縄県民が納得し、米国が満足し、安全保障上の一抹の不安も生じないような合意を作るのは簡単なことではない。そんな「連立方程式」が瞬時に解けるのなら、とうに誰かが提示していたはずなのだ。時間をかけて譲歩や我慢、妥協を経て前政権が構築した合意は国と国との約束事で簡単に覆すべき話ではなかったのである。

  

非常事態の竹島

 首相の口にする「友愛」という言葉は、簡単にいえば相手に苦いことを求めたり、相手を咎(とが)め非を責めたりはしない、どこまでも仲良くしましょうという意味なのだろうか。鳩山首相の言動を見て感じるのは、誰に対してもいい顔しようと振る舞い、自分で自分の首を絞め、結局は誰からも信用を失っているということである。

 そんな鳩山内閣の外交を象徴するような出来事がもうひとつ現在進行中である。

 竹島である。

 いうまでもなく、わが国固有の領土でありながら、韓国が不法占拠している竹島に、韓国側はヘリポートを設置しているのだが、これを30年ぶりに改修しようと言う動きがあるのだ。

 韓国紙の報道などによると、改修に向けてすでに今年2月、設計契約を終え、9月に完成予定で、改修後のヘリポートは、これまでの2・5倍となる重量25トンの軍用輸送ヘリコプターが離着陸でき、警察1個部隊(約40人)の緊急派遣が可能になる。夜間照明を備え、24時間運用が可能だという。報道などでは改修の目的について、政府機関関係者が「突発的な軍事衝突に迅速に対応するため」と発言したと伝えられている。

防衛省は岡田外相とは対応が異なるようだが、今後、このことにどう政府が対処していくのか、は定かではないし、覚(おぼ)束(つか)ない気がしてならない。

 韓国にしても中国にしても、日本の足元を見ての行動だと考えた方がいいだろう。日米関係がぎくしゃくしている、ならば今、挑発的な行動を取っても日本だけでは何もできないはずで、米国も無視するに違いない。「友愛」を掲げる民主党なら、すぐに尻尾をふってくるに違いなく、強硬な態度に出ることはないだろう、といったことを計算のうえでこうした挑発行動を起こしているのだろう。決して偶然、突発的に起きたのではないということだ。根っこには何をやってもふがいなく頼りなく映る鳩山内閣のていたらくを見て、こうした挙に出ているに違いないのである。

  

防衛論議における錯誤

 「国を守る」というと「一体、国の何を守るのか」と反(はん)駁(ばく)する人たちがいる。これ自体が愚論なのであって、この人達は決まって「敵国に脅威を与えるな」とか「相手国を刺激するな」などという。

 しかし、そういう態度自体が、敵国に隙を与えることなのである。周辺国は悪意に満ちている。虎視眈々と日本から資金をどう調達するか、に始まり、日本の技術をいかに自分たちが手にするか、日本よりどう優位に立つかを腐心し続けている。あわよくば日本の領土、領海を掠(かす)め取ろうと狙っているかもしれない。そういう警戒心を怠りなく抱く用心深さが必要なのであって、主権国家の立場や国益を忘れ無警戒な人類愛に流れがちの友愛外交は危険なのである。国際社会は学級会ではないのである。こうした挑発行為には断固、しっぺ返しなり激しく抗議しなければならない。その時に韓国に気兼ねし、自分の信念で不法占拠と口にするのを避けてしまうと結局は韓国の思うつぼである。いずれ彼らは次の一手を「竹島は日本固有の領土」「日本政府の立場は変わっていない」とした岡田氏の発言に激しく抗議してくるに違いない。要求をつり上げる結果を招くだけで、「岡田外相は私たち韓国の友達だから竹島のことは韓国が譲ろう」などとはならない。断固「竹島に迂(う)闊(かつ)に手出しすると面倒なことになる」と韓国側にしっかりと認識させないと、事態は収まらないのである。

 こうした錯誤はさきほど述べた防衛論議にもあてはまる。防衛力というのは敵国に脅威を与えなければならないのであって、敵国に脅威を与えて初めて防衛力として機能するのである。

繰り返すが立法府に対してすら、わが国の立場を口にできない岡田外相の対応は竹島放棄を腹案に抱いているのではないかと疑念を抱かせ、相手に隙を与える行為にほかならないと考える。

  

日米安保竹島

 隙を与えるという意味でもうひとつ。今年2月、亀井亜希子参院議員の「武力によって不法占拠された竹島は、(日米安保条約の)『日本が武力攻撃を受けた場合』に当たらないのか」との質問主意書に日本政府は答弁書で次のように述べたのだ。

 《現在の竹島は、現実にわが国が施政を行い得ない状態。日米安保条約第五条は『日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃』が『自国の平和及び安全を危うくするもの』と認めており、同条にいう『共通の危険』とは、日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃を意味している》

 つまり、竹島の不法占拠にも米軍は出動しませんよ、と日本政府が公式に明らかにしているのである。 この答弁書の論理を踏まえると、仮に相手国に日本が侵略されて実効支配を受けてしまえば、「施政の下にない」ことになり、竹島同様、見捨てられることになりはしないか。「施政の下にない領域」を「施政の下に」取り返すことが国防であって、安保条約もそのためにあるのではないか、と私は思う。

 日米安保条約の規定にはそんな欠陥があるのか、とも思ったが、この答弁内容が民主党政権になって初めて明らかになった見解なのか。それが定かではない。条約自体は自民党政権下で締結されたのだからその時以来、一貫して変わらない見解だった可能性だってある。だいたい米国だって米国の国益に基づいて安保条約を締結しているのだろうから、竹島は日本の国益にとって重要であっても米国にはどうでもいい存在なのかもしれない。いざとなったら米国が守ってくれるとたかをくくり、自分では何もしない。そんな日本の愚かしさも理解しているつもりだが、ここでは、これ以上深入りしない。

 ここで最も私が言いたいのは、このように竹島の不法占拠にも米軍は出動しませんよ、と内外に宣言する日本政府の愚かさである。これを韓国が見てどう思うか、ちっとも眼中になくこのような答弁書を公にしてしまったのではないだろうか。

  

岡田氏の姿勢こそ外国人参政権実現時の外交の姿

 最後にもうひとつ述べておく。民主党は在日本大韓民国民団(民団)の組織的な選挙支援を受けている。永住外国人に対する地方参政権の実現を掲げる民団の選挙支援は民主党にとって次の統一地方選で、なくてはならない“集票マシーン”であり、そのために今年秋以降も引き続き外国人参政権問題が政治課題にのぼるともいわれている。

 外国人参政権が仮に現実になった場合、わが国が竹島問題における日本の立場を毅然と貫けるのか。大いに不安である。選挙権を持つ韓国人に気兼ねし、当たり障りなく済ませようとしたり、韓国の既成事実化を図る動きや理不尽な要求にも毅然と跳ね返すことができない政治家が間違いなく増えるだろう。

 ちなみに岡田氏は外相になるまで民主党での外国人参政権を推進する議連を代表する立場だった。今回の岡田外相の「信念」に基づく対応ぶりは、参政権が実現した場合、わが国の外交が根本から強く束縛されることを端的に示した出来事ではないだろうか。

 わが国の外交的な立場や日本の見解を国会ですら口にしない。その外相としての信念が、韓国人の要求を踏まえたものであるならば、わが国の外交や意思決定はすでに外国勢力に歪(ゆが)められているということになる。そういう疑念を抱かせること自体が大きな問題をはらんでいるのである。