長崎県知事選勝利、石井一氏の発言

鳩山さんと、小沢さんが議員辞職しない限り、参議院選挙では、

民主党候補が勝利すれば、鳩山・小沢問題を不問に付すとの意思を国民が示したことになるのです!」

幹事長辞任なんかでは、許されませんよ。

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長崎県知事選勝利、石井一氏の発言
2010年02月26日17時28分 / 提供:石破茂(いしばしげる)ブログ

 石破 茂 です。

 長崎県知事選挙、自民党支援候補の前副知事・中村法道氏が圧勝いたしました。
 長崎訪問時にお世話になった方々をはじめ、心より厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
 
 先週はじめ、長崎市佐世保市大村市に入ったとき、「これなら勝てる」という実感を持ちました。
 長崎県政についても、県職員を長く務めた中村氏のほうが、突如擁立された農林水産省改革室長の橋本氏(私は全くこの方を存じ上げません。知事候補として擁立するために急遽箔付けの発令でもしたのでしょうか。そもそも「脱官僚」を唱えながら中央官僚を擁立する民主党の手法はいかがなものか)よりも遥かに知識があったこと、県議団を中心に自民党が一致結束したことも勝因でしょうが、それよりむしろ、鳩山総理や小沢幹事長の政治資金問題や民主党の政治手法に有権者が拒否反応を示したことが大きかったのではないでしょうか。
 私の演説でも、「民主党候補が勝利すれば、鳩山・小沢問題を不問に付すとの意思を長崎県民が示したことになるのです!」との部分が一番、反応が多かったように思いました。
 
 冷静に分析すれば、「自民党の勝利」というより「民主党の敗北」であり、昨年と逆の現象が起こっただけとも言えるのではないでしょうか。相手の敵失で勝っても、それは実力ではありません。
 これに負けていれば自民党は総崩れとなっていたのであり、何とか首の皮一枚繋がったと天に感謝すべきでしょう。 

 翌日からの国会は自民党欠席のまま、昨日まで来ました。評判の悪いこと悪いこと。「如何なる理由があろうとも、審議拒否をすべきではない。言論で勝負し、民主党政権の非を明らかにせよ」というお声が圧倒的でした。
 月曜日は大阪、火曜は新宿、水曜は有楽町と、街頭で欠席についての理解を求めましたが、正直反応は今ひとつ、と言うよりあまり芳しくないものでした。
 「我々は審議を拒否しているのではない。鳩山・小沢の疑惑は一向に解明されていないし、解明に向けた努力を全くしていない。解明のため、証人喚問・参考人招致に応ぜよ」
 「石川議員は政治活動の公正・公明の確保を目的とする政治資金規正法違反で起訴されている。『起訴理由は小沢氏の秘書の時代のことであり国会議員の活動とは関係ない』などという筋の通らない理屈で議員辞職勧告決議案の採決すら行わないのは許されない。民主党は堂々と反対理由を述べて反対すればよいのだ」
 との我々の主張は今でも正しいと思いますが、テレビには自民党の空席だけが映り、新聞は「自民党、孤独の審議拒否」としか書いてくれない。どんなに正しいことを言っても、わかってもらえなければ何の意味もなく、自民党も昔の野党と同じだね、としか国民は思わない。公平な立場であるべき議院運営委員長や衆議院議長民主党国会対策委員会の言いなりで、これではどうしようもありません。
 残念で口惜しくてたまりませんが、結果的に民主党の思うツボにはまってしまったのではないか。相手が良識や見識を欠いている以上、こちらはその上手を行かねばなりません。
 昨日、議運委員長解任・衆議院議長不信任の動議を出し(当然否決されました)、審議復帰となりました。
 あまり格好のいいものではありませんが、この口惜しさをバネにするしかありません。

 民主党選挙対策委員長、石井一参議院議員が「鳥取県島根県といったら、まあ、日本のチベットみたいなもんで、人が住んでいるのか、山やらなにやらあるけど人口の少ないところであり、民主党なんか出る隙もないのに、この人(川上義博参院議員)がまちごうて出てきた」と発言。
 彼にかかると「鳥取や島根は日本のチベットみたいなところ」であり、川上議員は「間違って出てきた」人であるらしい。チベットにも、山陰人にも極めて非礼な発言であり、自民党鳥取県連や鳥取県市長会は当然抗議を申し入れていますが、それに対する民主党の反応は「全体を聞かずに一部だけ捉えて自民党に利用されている」「鳥取県人は心が広いからそんなことで怒ったりしない」というものでした。
 それなら発言全文を明らかにしましょうか。
 小さな頃から、「裏日本」と言われる度にどんなに悲しくて口惜しい思いをしてきたか、そんな山陰人の気持ちを共有しない人と一緒に政治はしたくありません。
 
 この石井氏は、長崎県知事選挙でも「時代に逆行するような選択を長崎県民がするなら、民主党政権はそれに相応しい対応をする」などという恫喝的発言をして、強い反発を買った御仁です。
 そんな人が選挙対策委員長として選んだ人々が、今度の民主党の候補者なのです。こんな党に負けてたまるか、との思いが一層強くなります。