「日本死ねのユーキャン」で資格の勉強を始めてみる?

今月一日、もはや恒例となった「ユーキャン新語・流行語大賞」が発表された。

 授賞式には、収支報告書に地球五周分にも相当するガソリン代(プリカ一〇五回購入分)を計上した理由をいまだ説明をしていない……、もとい、「保育園落ちた日本死ね」と書かれたブログを国会で取り上げた民進党山尾志桜里・前政調会長が出席した。

「この言葉を『私と私の仲間が』という優しい言葉にくるんで、そして、後押ししてくれた女性たちに代わって、この賞を受け取らせていただきます」
 だそうだ。

どんなに優しい言葉でくるんでも“死ね”なんて言葉は使っちゃいけないのに。その山尾議員を前原誠司議員がツイッターで賞賛した。

 蓮舫氏を党首に選出した時点で民進党の終焉はほぼ確定したが、その蓮舫氏と党首選を戦った前原議員からしてこんなツイートをしているようでは民進党は本当に終わりだ。

 政治家というのは日本をよりよい方向に導く役割を担った人たちであるはずなのに、満面の笑みを浮かべて“日本死ね”と喜ぶ愚か者たちに、この先、良識ある有権者は票を投じることはしないだろう。日本死ねと言われたら激高し、ふざけるなと言い返すのが日本の、日本人の政治家ではないのか。

 それ以前に、“死ね”という言葉がもたらす嫌悪感や忌避感を、どうやら前原議員も山尾議員も民進党もわかっていないようだ。

 だが、いずれにせよ、主催社のユーキャンは“死ね”という表現に“流行語”というお墨付きを与えてしまったことに変わりはない。

ネット上では『日本死ねのユーキャンで資格の勉強を始めてみた』というパロディが蔓延っているが、選んでしまった以上、これからは“日本死ねのユーキャン”と認知されても否定はできないのだ。


日本死ねのユーキャン」
「ネットがあるから『現代用語の基礎知識』なんか要らない」
「批判ばっかり民進党死ね(比喩)」
 いかがでしょうか。


 冗談はさておき、TBSの情報番組『白熱ライブ・ビビット』で司会の真矢ミキ氏が言った一言が“日本死ね”論争の答えのような気がする。

「たとえばアメリカ人だったら“アメリカ死ね”なんて言うだろうか――?」

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