韓国でグリコがロッテを提訴!さすがにこの箱の形状は似すぎている

韓国でついに江崎グリコの堪忍袋の緒が切れた。グリコが、人気菓子のポッキー、プリッツの高級版「バトンドール」の箱の形を模倣したような商品を韓国ロッテグループが販売したとして、韓国の裁判所に販売の差し止めを求める訴訟を起こしたのだ。そもそもポッキーはグリコが昭和41(1966)年に日本で発売したが、ロッテは、その17年後に韓国で同様の棒状チョコレート菓子「ペペロ」を発売し、今や人気菓子として定着してしまっている。問題の商品もペペロの高級版で、元祖の主張が敵地で認められるか-。


 バトンドールは、ポッキーやプリッツの高級版の位置付け。フランス語で「黄金スティック」を意味し、バターを染みこませたプレッツェルに、風味やコクにこだわったチョコレートなどをまとわせたプレミアム商品だ。
 平成24年10月から、大阪の阪急百貨店梅田本店などで限定販売している。20~36本入りで価格は501円と、通常のポッキーの3倍程度にもかかわらず、行列が絶えないほどの人気を誇っている。
 パッケージは高級感あふれるデザインで、縦長の箱をひねったような優雅な曲線の形状が特徴だ。
 ロッテが昨年、ペペロの高級版として「プレミア ペペロ」を韓国内で発売。グリコの現地駐在員が箱の曲線の形状が似ていることに気付いたことが発端だ。
 グリコは韓国でもパッケージの意匠権を取得しており、無断でデザインを使用して権利侵害に当たると判断。商品の回収を求める警告文をロッテ側に出したうえで「対応が不十分」として昨年11月に訴訟に踏み切った。
 
http://www.sankei.com/images/news/150516/wst1505160005-n1.jpg江崎グリコのバトンドールの箱(左)と、韓国ロッテグループの「プレミア ペペロ」の箱
 グリコ関係者はさすがにこの箱の形状は似すぎている」と苦笑する。


日本発祥のポッキー、世界を席巻
 ポッキーはグリコが昭和41年に日本で発売した。当時は38年に発売したプリッツが大ブームを巻き起こしており、「プリッツにチョコレートをかけてみてはどうか」というアイデアから誕生した。チョコレートといえば「板チョコ」が一般的だった時代に、その斬新さは国内で注目を集めた。
 その後、ラインアップの拡充などもあってポッキーは日本でロングセラー商品に成長した。43年から輸出を始め、順次海外生産も拡大していった。現在では約30カ国で販売、昨年1年間の売上高は前年比約8%増の3億8千万ドルだった。
 東京五輪が開催される平成32年には売上高を10億ドルに引き上げる計画で、江崎勝久社長は「ポッキーを世界ブランドにする」と意気込みを語る。
 こうした世界戦略の一環として、グリコは韓国にも23年には製菓の合弁会社を設立し、市場調査などを実施したうえで、昨年にポッキーの販売を始めた。


事情の違う韓国
 ところが、韓国では事情が違っていた。
 韓国ロッテグループがポッキーの日本発売から遅れること17年、1983年(昭和58年)に同様の棒状チョコレート菓子、ペペロを発売し、今や国民的お菓子として不動の人気を誇っている。元祖ともいえるポッキーが後塵を拝する事態に陥っている。


 韓国ではロッテが「1」が4つ並ぶ11月11日をペペロの記念日として販売促進活動を繰り広げており、この日はバレンタインデーなどと並ぶイベントという。
 「プレミア ペペロ」はこの記念日に合わせて発売された高級感を出した新商品。グリコのバトンドールとは高級なプレミアム感を演出する手法も似ている。
 グリコが提訴に踏み切ったのは、同様の商品の販売を防ぐ狙いがあるとみられる。今後の展開が注目されている。(1月28日掲載)

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> 韓国ではロッテが「1」が4つ並ぶ11月11日をペペロの記念日として販売促進活動を繰り広げ

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テレビのニュースでやらないんだろうな~

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