朝日新聞「自社主張にそったつまみ食い」に拭えぬ疑問 戦犯売国新聞面目躍如

朝日新聞が11日夜の記者会見で、5月20日付朝刊の吉田調書に関する“スクープ”記事を全面的に取り消し、朝鮮半島で女性を強制連行したと証言した吉田清治氏の証言に関し、少なくとも16回紙面で取り上げたことについても初めて読者におわびした。一歩前進ではあるが、記者会見での幹部らの発言からはなるべく非を認めたくない本音もうかがえる。一連の朝日報道が、国益と報道の信頼性を損ねてきたことへの真摯(しんし)な反省はくみとれなかった。
 「意図的なねじ曲げなどはありません」
 杉浦信之取締役(編集担当)は、吉田調書についても慰安婦報道に関してもこう繰り返した。だが、とても素直にはうなずけない。
 吉田調書をめぐり朝日新聞は5月20日、「所長命令に違反 原発撤退」「福島第1所員の9割」との見出しを取り、福島第1原発にいた所員の9割に当たる約650人が吉田昌郎所長の待機命令に違反し、10キロ南の福島第2原発に撤退していたと書いた。
 記事は命令違反の根拠として、吉田氏がこう述べた部分を引いている。
 「本当は私、2F(第2原発)に行けと言っていないんですよ。ここがまた伝言ゲームのあれのところで、行くとしたら2Fかという話をやっていて、退避をして、車を用意してという話をしたら、伝言した人間は、運転手に、福島第2に行けという指示をしたんです。私は、福島第1の近辺で、所内にかかわらず、線量の低いようなところに1回退避して次の指示を待てと言ったつもりなんですが(後略)」
 
 ところが、朝日の紙面ではこの吉田氏の証言の中で肝心の「伝言ゲーム」の部分や「行くとしたら2Fかという話をやっていて」という部分がなぜか抜け落ちていた。
 11日の記者会見で木村伊量社長や杉浦氏は「所長の発言の評価を誤った」「記者の思い込みやチェック不足があった」と説明し、何らかの意図を指摘する複数の質問は否定した。ただ、自社の主張に都合のいい部分をつまみ食いし、全体像をゆがめて伝えたのではないかとの疑問は拭えない。
 また、吉田氏が続けて「よく考えれば2Fに行った方がはるかに正しい」とも述べた点を朝日が記事に書かなかったことについて杉浦氏は、「書くべきだったと思う」と振り返った。ただ、なぜ書かなかったかの理由は、「事後的な発言ということで割愛した」とあいまいで説得力がない。
 吉田氏が「馬鹿野郎」という言葉まで使い、菅直人元首相の言動や現場介入を強く批判していることも朝日は書いていない。これも杉浦氏は「意図的ではない」というばかりだ。防戦一方ながら、何とか単純ミスの延長線上の「誤報」と位置づけようとしていた。
 反対に、朝日が8月5、6両日に掲載した自社の慰安婦報道の「点検」記事に関しては木村氏はこう胸を張った。
「いろいろと批判を受けているが、内容には自信を持っている」
 吉田清治氏の証言では「訂正が遅きに失したことを読者におわびする」(木村氏)とは言うものの、慰安婦問題については本心では悪くないと考えているようにみえる。朝日の点検記事は、言い訳と自己正当化に満ちた甚だ不十分な内容だったにもかかわらずだ。
 「一部の記者の問題か、もっと深い(構造的な)問題があったのかも含め、社外の第三者委員会でも違う角度から検証していく」
 木村氏は、今後も一連の誤報の検証を続けることを何度も強調した。その言葉は往生際が悪く聞こえ、どこか人ごとのようだった。(政治部編集委員 阿比留瑠比)
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朝日=バカ新聞
 
そうでなければ、
どう転んでも「日本が誇りに思えるような事」は絶対に間違っても書かない戦犯売国新聞。