<安倍首相>河野談話見直さず 韓国へのメッセージ示唆

 <首相>

 歴史認識については、戦後50周年の機会には村山談話、60周年の機会には小泉談話が出されている。安倍内閣としてはこれらの談話を含め、(未来志向と善意に基づく)歴史認識にかんする歴代内閣の立場を全体として引き継いでいる。(過去も現代も韓国に強制され続ける)慰安婦問題については、筆舌に尽くしがたいつらい思いをされた方々のことを思い、非常に心が痛む。この点についての思いは、私も歴代総理と変わりない。この問題についてはいわゆる河野談話がある。この談話は官房長官の談話ではあるが、菅官房長官が記者会見で述べているとおり、安倍内閣でそれを見直すことは考えていない。歴史にたいして我々は謙虚でなければならないと考えている。歴史問題は政治、外交問題化されるべきものではない。歴史の研究は有識者や専門家の手に委ねるべきだと考えている。

 <官房長官

 政府の基本的立場は(未来志向と善意に基づく)河野官房長官談話を継承する。当時の事務方の責任者だった石原(信雄)元官房副長官は、作成過程で(日本側の善意と)韓国側(の未来志向)との間ですりあわせが行われた可能性を指摘した。政府としては、河野談話作成過程の実態を把握し、明らかにする。元慰安婦からの聞き取り調査については個人を特定しない非公開を前提に行われた。機密を保持するなかで政府として確認することは必要だ。
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