中国のミサイルに日本製の電子部品が使用されている

中国迎撃ミサイルに日本製部品を使用 トルコ軍が購入決定「紅旗9」
2013.10.01
 
 中国のミサイルに日本製の電子部品が使用されている“事実”が明らかになった中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報のウェブサイト「環球網」が1日までに報じた。同紙は、兵器に使う部品を外国に依存しているのは「国防安全上の重大な危険だ」と指摘しているが、日本の安全保障上も疑問が出てきそうだ。

 同サイトによると、日本メーカー製のスイッチの一種が使われていたのは、中国の迎撃ミサイル「紅旗9」。トルコが防空ミサイルとして購入を決めたばかり。また、中国海軍の潜水艦に日本メーカー製の航海レーダーが使われているという。

 同紙は、中国は電子部品や半導体を日本や韓国などからの輸入に依存しており「もし禁輸となれば、想像のつかない結果を招く」と指摘した。

 一方で、中国は沖縄県尖閣諸島をめぐり、軍事的挑発を続けている。日本製の電子部品が、日本の安全保障上の脅威にならないのか。

 軍事評論家の神浦元彰氏は「日本の優秀な部品を使わないと、中国の兵器工業は成り立たないのが現状。一般消費者向けの部品を中国が軍事用として使用している。規制をかけると日本のテレビやパソコンまでも輸出できないジレンマがある」と話している。
 
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