国債を買える生活保護受給者

アジア開発銀行への最大の出資国は日本と米国で、それぞれ15・65%。中国は6・46%。職員数では日本が150人、米国が149人、中国が112人。
今や世界第2の経済大国になった中国はかつてアジア開発銀行にとって最大の借り手だった。2010年に2位、2011年に3位まで下がったが、それでも援助額は13億4400万ドルにのぼる。アジア開発銀行の対中融資は2011年末時点の累積で259億7600万ドル、累積支出は180億6300万ドルにのぼる。
パキスタンの水力ダム開発に絡んで、中国とアジア開発銀行はどちらが融資するかで対立していると、昨年9月、英紙フィナンシャル・タイムズは報じている。
アラビア海に面したパキスタンのグワダール港から内陸部を通るエネルギー供給ルートは中国の生命線になると期待されている。インドとの対立の火種を抱える中国にとってパキスタンはどうしても取り込みたい相手だ。
世界第2の経済大国、しかし国民1人当りの年間所得は3700ドルの2つの顔を持つ中国アジア開発銀行では国民1人当りの所得が7000ドルに達すれば、その後5年間で融資を段階的になくしていくルールがある。
国民1人当りの所得ではまだまだ貧しい中国は大手を振ってアジア開発銀行からオカネを引き出すことができる
同行からの援助で中国は、パキスタンからのエネルギー供給ルートの入口となる最貧地区・新疆ウイグル自治区の開発を進めている。
中国はアジア開発銀行の出資比率を少しずつ増やして発言力を増す一方で、フィナンシャル・タイムズ紙が報じるようにアジア開発銀行パキスタンの水力ダム開発に関与しようとするのを妨害している。
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中国は、国から生活保護を受けながら、援助してくれている国の国債を買っているようなものだ。
 
こんな馬鹿げたことを許す、国際金融って・・何だ?