ゲンダイネットさんのサイトより
http://gendai.net/articles/view/syakai/136924
<転載開始>

何、寝言を言ってるのか!

呆れてモノが言えないとはこのことだ。
 消費増税法案を審議している衆院の「特別委員会」で5日、安住淳財務相が「議員年金を廃止したのは冷静さを欠いていた」と発言したのである。
 議員年金は在職10年で受給資格が得られ、年間412万円の最低保障、それも財源の7割が税金という“大甘特権”が批判を浴び、小泉政権時代の06年4月に廃止された。あれから6年。安住財務相はいまも未練タラタラなのだ。
 委員会で安住が「小泉政権の時に互助会年金(議員年金)をやめた」と言うと、野党から「おまえら(民主党)がやめろと(先に)言ったんだ」とヤジ。これに安住は「自民党が提案した」と反論。さらに、こう続けた。
「(廃止になった時)私は在職9年8カ月だったんですよ。議員年金はいらないという風潮の中で、国会議員はスケープゴートになった。果たして冷静に考えるとどうだったのか。将来的に若い議員を育てていくにはどうしたらいいのか、各党で考えてもらいたい」
 要するに、もう一度、特権的な「議員年金」を復活させたいというのだ。
 すると委員会室は「そうだ、そうだ」の声で沸いた。安住に限らず、他の国会議員も議員年金が欲しくてたまらないのだ。
 しかし、国会議員には、自営業者と同じように「国民年金」がある。さらに議員年金までくれとは、冗談じゃない。都心の一等地の3LDKに8万円台の低家賃で住める議員宿舎だって温存されている。これから消費増税で国民を苦しめようというのに、自分たちは身を切らないばかりか、特権を復活させようとは、バカも休み休み言え、だ
 経済ジャーナリストの荻原博子氏がこう言う。
「本来、志あって政治家になるはず。待遇を良くして、安定した生活を保障しないと国会議員のなり手がいないということでしょうか。1日1億円の税金を使って国会を開いているのに、あまりに議員のレベルが低すぎます」
 国民をナメている。