イカロス 世界が注視「宇宙ヨット(オリガミヨット)」 光を帆に受け金星へ

素晴らしい!
ハヤブサ同様、涙が出そうになる。

日本技術が世界に冠するまでに注いだ努力に涙する。

それを民主党政権は、切って捨てたのだから。
世界で2位ではダメなんですか?と。

そう。自分の国が1位なのですね。

日本には、予算削減して、2位になれと。


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イカロス 世界が注視「宇宙ヨット」 光を帆に受け金星へ
7月8日11時17分配信 毎日新聞


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簡易投稿サイト「ツイッター」で人気の「イカロス君」。表情豊かなキャラクター=図・JAXA提供=で日々の出来事を伝え、宇宙ファン以外にも人気を広げている

 世界初の宇宙ヨット「イカロス」に関心が集まっている。海外メディアが詳報し、インターネットの簡易投稿サイト「ツイッター」では、ゆるキャライカロス君」が約3万4000人のフォロワー(閲覧者)を獲得。小惑星探査機「はやぶさ」に続く新しいアイドルになれるか?【山田大輔

【完全図解】「宇宙ヨット」イカロスはこうして帆を広げる

 イカロスは5月21日に金星探査機「あかつき」と一緒に打ち上げられた。イカロスの主な任務は宇宙ヨットの航行技術の確立で、6月10日に最大の難所だった帆(14メートル四方)の展開に成功。現在、金星に向かって航行している。

 宇宙ヨットは、ごくわずかな運動エネルギーを持つ光の微粒子を帆に受け止めて飛ぶ。帆の厚さは0.0075ミリ。台所用ラップの10分の1以下で一見、セロハンのような薄い膜だが、携帯電話の電子基板と同じ素材で、宇宙空間の強い放射線にも10年以上耐える。

 米国が過去3回打ち上げに失敗するなど開発が難航してきただけに各国の関心も高く、米誌タイムは「はやぶさ」とともに「ウォークマンを発明した国が、テクノロジーの開拓者のイメージを取り戻した」と報じた。英BBCテレビは「日本、帆の展開に成功」と伝え、打ち上げ時に折りたたまれた帆の広げ方まで図解で詳報。「オリガミヨット」と巧みさをたたえた英情報誌もあった。

 相模原市宇宙航空研究開発機構JAXA宇宙科学研究所はやぶさチームの隣にイカロス運用室はある。約20人のメンバーの半分は大学院生、最年長は36歳の森治チーム長と非常に若いチーム。メンバーふんするイカロス君はツイッターで頻繁につぶやく。「はやぶさ兄さんみたいに頑張るからね」「今日はあまり忙しいことしないみたいー」「金星まではまだまだあるねぇ」などなど。携帯電話のストラップや風呂敷などはやぶさと組み合わせたキャラクターグッズの企画も進行中で、6月下旬には手作りアニメ「イカロス君の大航海」もインターネットで公開した。

 03年のJAXA発足時、イカロスは「挑戦的すぎる」としてプロジェクトが一時中断する苦杯もなめてきた。だが、04年の基礎実験1号機では帆を四つ葉のクローバー形にするなど、一貫して「より多くの人に、イカロスを通じて宇宙に興味を持ってもらえるよう意識して開発に当たってきた」(森チーム長)という。

 米の「ボイジャー」など従来の長距離探査機が搭載した原子力電池を必要としない「エコ設計」は、今後の惑星探査で不可欠な役割を果たすと期待される。イカロスでは、通電を切ると帆の一部が曇りガラスのようになり、受けるエネルギーを減らして進路変更する装置も正常に作動。今後は宇宙に漂うちりの観測なども行い、金星付近に達する半年後には必要な実験を終え、その後は地球と金星の軌道間を燃料なしに回り続ける。

 小さな帆で大宇宙を旅する「イカロス」は、宇宙開発史に1ページを加えつつある。