身の毛がよだつ。「国民のみなさまに心配をおかけして」

その通り!


>とりわけ小沢一郎幹事長の常套(じょうとう)句、「国民のみなさまに心配をおかけして」には身の毛
>がよだつ。

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【40×40】河添恵子 国会に蔓延する「腐臭ウイルス」
2010.3.11 07:31
 すこやかな笑顔、悔し涙のアスリートが新聞の1面を飾る。バンクーバーを舞台とする日本人の金(キン)への果敢な挑戦は終わった。が、国会という名の“お遊戯会場”はお寒い限り。いまだ金(カネ)の問題は継続中で「労組とカネ」まで登場、腐臭ウイルスが蔓延(まんえん)している。

 キンの夢敗れたアスリートたち、誰一人の口からも「コーチが~」「リンクが~」「雪が~」との言い訳は聞こえてこない。一方、野党時代は“口撃”が得意だった政治家たち、自己のカネ疑惑になると人ごと。とりわけ小沢一郎幹事長の常套(じょうとう)句、「国民のみなさまに心配をおかけして」には身の毛がよだつ。中国への朝貢外交、天皇陛下への無礼、売国政策=永住外国人地方参政権付与の推進、元秘書ら3人起訴されても幹事長に居座る…独裁者としての傍若無人な態度すべてにあきれ果ててはいるが、「国民の一人」としてアナタの心配など1ミリもしたことがないよ。

 国民がハラハラ&ドキドキしてきたのは、2つのキン-金メダルと金妍児キム・ヨナ)を意識し、五輪に臨んだ浅田真央選手のこと。女子フィギュアスケート史上初、ショート&フリーでトリプルアクセルを計3回成功させたが、試合直後に「長かったけれど…短かった」と嗚咽(おえつ)。表彰台で銀メダル姿の真央ちゃんの両目には、キンより崇高な水晶玉が光っていた。その翌日には「ソチ五輪へ向けてまた4年、頑張ります」と笑顔で決意表明。弱冠19歳でパワーストーンのような存在に、日本中がそれこそ驚きに似た感動を覚え、ウルウルし、襟を正したはず。キンとカネを求める人間の資質はこれほど違うのかとしみじみ。

 で“脱税ギワク”鳩山由紀夫首相の両目はガラス玉みたい。政治能力がゼロベースだから、普天間飛行場移設問題も「3月中には政府案を」と言ってみたのかな。見苦しい自己保身や選挙を意識したバラマキ法案ではなく、国益を最優先し国民にやる気&勇気を与える“全身水晶玉”のような政治家の登場を心から待ち望んでいる。(ノンフィクション作家)